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ホルン教則本 ホルンを始める皆さんへ

2)楽器の選び方

●楽器は、たとえ形が同じでも一つ一つ皆、鳴り方が違います。良い楽器とは、鳴りやすく、音程の正しい、音色がきれい、これらの条件が満たされていなけれぼなりません。ですから、初めて楽器を買う場合、その場で楽器の良し悪しを見つけるのはまず無理だと思いますので、できるだけ専門家に選んでもらうと良いでしょう。楽器の種類もたくさんありますので、最初はFシンングルかF-Bbダブル・ホルンが良いと思います。しかし、Fシングルはホルン本来の音色を勉強するには大変良いのですが、1-2年使って憤れてくると、いろいろな面で物足りなさが出てきます。ほとんどの人はきっとダブル・ホルンが欲しくなってしまう事でしょう。ですから予算があれば、ずっと使えるF-Bb一ダブル・ホルンを最初から購入することをおすすめします。一般的な楽器のメーカーとして日本のヤマハ、西ドイツのアレキサンダー、東ドイツのハンスホイヤー、メーニヒ、クノップ、現在は作られていない名器でクルスペ、イギリスのパックスマン、アメリカのホルトンやコーン等が挙げられます。これらの楽器のどれが良いと言うことは一概には言えません。それぞれの良さはそれぞれの人が求める音楽、音色によって初めて引き出されるものなのです。

これらの事を踏まえた上で選ぶことが理想ですから、相当に慎重を要するわけです。可能な限り専門家に相談して自分に合う楽器を見つけて下さい。