ホルン教則本　ホルンを始める皆さんへ

ホルン教則本　

３）マウスピース

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

マウスピースを選ぶ条件
◎唇にぴったり合う
◎楽器との相性が良い
◎中高低音が平均して鳴る
◎ppp～fffまで平均して鳴る
◎スラーがきれいにできる
◎長時間吹いても疲労感が少ない
◎ボアやカップが、極端に太い物や細い物、浅い物や深い物は避ける

これらは、あくまでも目安です。楽器本体も勿論大切ですが、マウスピースは、より良い演奏をしていく為の最も大切な部分だと言えます。目分で選ぶときは、上の条件を頭に入れて、最初は中ぐらいの大きさで自分の唇に合ったマウスピースを選びましょう。初心者の場合、これらの条件を満たすものを選ぶ事は大変困難だと思います。間違った物を選ばない為にも、ぜひ経験のある先生に相談する事を勧めます。

リム : リムの厚みは中ぐらいが良いです。厚い平らなリムは、長時間吹いても疲れにくいのですが、
　　　繊細さに欠けます。
　　　薄いリムは、唇に食い込み、ピッタリ固定されてしまうので、柔軟性、耐久性に欠けます。

リムの内側 : とがりすぎていると、スラーやレガ一トがやりにくくなります。丸すぎると、発音がはっきりしなくなる事があります。

カップ : 浅くなるほど、音色は明るくなり高音が出やすくなります。深くなるほど、音色は暗く太めになり、
　　　　低音が出やすくなります。

ボア細すぎると音色がかたくなります。太すぎると音の輪郭がはっきりしなくなります。
●良く合った物を選び、じっくり使いこなす事が大切です。
●全ての条件を100%満たしてくれるマウスピースはおそらく無いでしょう。ですから、足りない分は練習を重ねる努力をすることで、補っていければ良いと思います。

●具体的には適当な物として、アレキサンダー8番、ホルトンMc、MDC.ギャルディネリG17番、同S14番、ヤマハ30B、同30D、シルキー、パブロヴィッツ、パックスマン、ティルツ等が挙げられます。参考にしてみて下さい